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子ども向けの本で成功を収める

ディーンズ社は1903年8月5日、ヘンリー・サミュエル・ディーンによってロンドンに設立されました。

当初は子ども向けの本を制作する、「ディーンズ・ラグ・ブック(Dean’s Rag Book Co.)」という会社だったそうで、子どもたちが乱暴に扱っても、破れないほど丈夫な布「ラグ・ブック」で、本を作り、成功を収めます。

テディベアを製造し始める

その後、1915年に、工場「Elephant and Castle」で、最初のテディベアを作ると、1920年代から、テディベアを本格的に作り始め、1922年~1923年頃、ボール紙でできた三角形のロゴ「A1 Toys」を商標登録したのでした。

ジョイントのないベア、白いベアで人気に

1937年から1955年(戦時中は除く)まで、「ディーンズ・ラグ・ブック」のテディベアは、サリー州マートンで特別に建設された工場で作られ、1930年代、ジョイントのない、衣装がボディに縫い付けられたテディベアで、人気を博します。

第二次世界大戦中は、軍需物質の製造を余儀なくされるも、戦後、すぐにテディベアの製造を開始すると、1949年には、当時、ロンドンの動物園で生まれた、ホッキョクグマが流行していたことから、白いベアをつくると、たちまち大ヒットし、戦後初のヒット商品となったのでした。

事業拡大~安価のテディベアを大量生産~

1950年代になると、「ディーンズ・ラグ・ブック」は、テディベア以外のおもちゃも作り始め、ベルベットのおもちゃで有名になります。

その後、輸出用のぬいぐるみを作るため、サセックスのライに子会社である、「チャイルズ・プレイ社(Childsplay Toys Ltd. )」を設立。

Childsplayのベア 1956-1964

そして、徐々に事業を拡大し、工場の移転や、名前の変更などを経て、1972年、卸売りぬいぐるみメーカー、「グウェントイ社(Gwentoys)」を買収。

このことをきっかけに、その2年後の1974年に、サセックスのライ工場の一部が、サウス・ウェールズのポンティプールに移転。

1980年には、ライ工場は完全に閉鎖され、「ディーンズ・ラグ・ブック」は、大手店や通信販売会社向けに、安価なベアを作ることとなったのでした。

Gwentoysのテディベア1965-1971

破産

そして、1980年代になると、コレクター向けに限定のテディベアを作り始めるのですが、1986年には、おもちゃの輸入会社、「プレイントーク社(Plaintalk)」に買収されてしまい、「ディーンズ・ラグ・ブック」は、社名を「ディーンズ・カンパニー(Dean’s Company Ltd)」と変更されてしまいます。そして、1987年、とうとう破産してしまったのでした。

再出発

コレクター向けの限定ベア 1994年頃

ただ、翌年の1988年3月には、「ディーンズ・カンパニー」のマネージャーの一人だった、ニール・ミラーさんが営業権を買い戻されます。ミラーさんは、拡大しすぎた事業を、高品質なテディベアを作ること1本に絞ると、1990年には、「ディーンズ・ラグ・ブック(Dean’s Rag Book Co.)」の社名を買い取り、創作テディベアや、世界のテディベアアーティストがデザインしたアーティストベア、過去の「ディーンズ・ラグ・ブック」時代の、レプリカの製造、また、1930年代のデザインを復活させるなど、再び過去の栄光を取り戻されているそうです。

幼さの残る恥ずかしがりやのベア♪

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現在

「ディーンズ社」は現在、ミラーさんの奥さんであるバルバラさんが、テディベアのメインデザイナーを務められており、ミラーさんご自身も、テディベアのデザイン、カタログ撮影、製作、ディーンズの会員向け情報誌の編集などに携わられ、すべてご自分たちでされているとのことで、昔ながらのこだわりが感じられますね!

また、ミラーさんは、

2003年には、
「The Dean’s Rag Book Company Limited:
The First 100 Years, 1903-2003」

The Dean’s Ragbook Company Limited: The First 100 Years – 1903-2003

2005年には、
「Dean”s of Yesterday」

Dean”s of Yesterday

というハードカバーの本も出版されているので、これを読めばディーンズ社の歴史がもっと詳しく分かりそうです。

ディーンズベアのファンは必読ですね!