以前、「1970年頃の日本製テディベアは?カマールトイカンパニー?」で、私の記憶にある一番古いテディベアについて書きましたが、今日は、私自身が持っていた古いぬいぐるみのことについて、書きたいと思います。

私が5歳くらいの時、ピンク色の小さなうさぎのぬいぐるみを持っていました。

とは言っても、どのように遊んでいたのか、はっきり覚えているわけではなく、小さい頃のアルバムに、私と一緒に写っているのを見て、

そういえばこの子、いたな!

と、思い出すくらいのレベルなのですが。

ただ、この子には、ストーリーがあり、それが忘れられない記憶となっています。

ちょうど、私が5歳の時、祖父が亡くなったのですが、おじいちゃんが一人で寂しいだろうからと、私達孫(姉、いとこ)がそれぞれ、おじいちゃんへの手紙と、かわいがっているぬいぐるみをお棺の中に入れようということになったのです。

(親に言われたのか、自分たちで申し出たのかは定かではありませんが)

私は、おじいちゃんが寂しがらないように、ぜひ、自分のぬいぐるみを入れてほしいと思ったことを今でもとてもよく覚えています。

ただ、その後、何があったのかは分かりませんが、(おそらく親同士の相談で)最終的には、代表で、姉の持っていた人形のマリーちゃん一体だけがおじいちゃんのお供をすることになったのです。

そういうわけで、私のうさぎのぬいぐるみは、手元に残ったわけですが、その後の記憶がまったくなく、つい最近まで思い出すこともほとんどありませんでした。

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吉徳

現在、ネットで同じような子がいないだろうとか調べているのですが、私の記憶があいまいで、その子が写っているアルバムは実家にあり今は手元にないため、なんとなくしか思い出せず、ピタッとくるものは見つからないのですが、「吉徳」という会社のぬいぐるみがとてもその子に似ているのを発見しました。

調べてみると、「吉徳」は五月人形の会社で、ぬいぐるみも作っていたようです。

現在も存続していますが、ぬいぐるみはずいぶんと様変わりしているようです。


1980年代です。私の持っているうさぎもこんな感じの子でした。(右)


現在です。かわいいメルヘンのぬいぐるみから写実的なぬいぐるに変わったようです。

こうやって見てみると、うわぎやねこ、犬が人間のように座って洋服を着て・・・というメルヘンなものは、当時の主流だったような気がしますが、今は本当に見かけなくなりました。流行りでしょうか?

それに、昭和レトロなものは、写真で見ているだけでも、作りがしっかりとしているのが分かります。

・・・と思わず時間を忘れて浸ってしまいました。

いつか、時間ができて実家に帰った時、アルバムの中のその子を探してみようと思っています。