「テディベア図鑑」より。1940年代の日本製テディベア

Sponsored Link

1970年頃の日本製テディベア

今日は、私の記憶の中で一番古いテディベアについてお話したいと思います。

私がまだ2~3歳くらいの時、家のタンスの上に、一匹の暗い灰色のテディベアがいました。小さい頃の記憶なので、はっきりとしていませんが、大きくて、重く、毛並みがごわっとした、ちょっと怖いくまさんで、一緒に遊んだり、触った記憶がほとんどなく、ずっとタンスの上で暮らしていました。

私が3歳の時に引っ越しをしたのですが、そのくまさんも一緒で、新居でも、やはりタンスの上で暮らしていて、もう、それが当たり前の風景になっていたと記憶しています。

そのくまさんの正体なのですが、後に、交際中、父が母にプレゼントしたものだということを知りました。母はこのプレゼントにびっくりしたそうですが、なぜ、父が大きなくまのぬいぐるみを母に贈ったのかは不明です。

しかし、いつの頃からこのくまさんが我が家からいなくなってしまいました。その後もこのくまさんが、家族の間で話題にのぼることはほとんどなく・・・私も思い出すことはなかったのですが、最近になって、自分が子どもの頃に遊んだぬいぐるみをいろいろと思い出しているうちに、もっともっと古い記憶が蘇ってきたのです。

そこで、ネットでこのくまさんの手がかりになることはないかと調べてみたのですが・・・残念ながらまったく見つかりませんでした。

唯一あったのは、上記の写真のくまさんのような雰囲気があったことだけです。

Sponsored Link

「カマールトイカンパニー」

ちなみに、上記の写真のくまさんは、日本製で、「カマールトイカンパニー」という会社が1940年代に生産したものです。

「カマールトイカンパニー」のテディベアは、手足の肉球がエアブラシで染色されているほか、頭部の切れ目に挟み込まれたワイヤー入の耳、固定された頭、合成繊維のフラシ天が使われていることなどの特徴があるのですが、これは、当時の日本のテディベアの典型的な特徴だそうで、

また、「カマールトイカンパニー」は、電池で心臓が鼓動する機械仕掛けのベアや、オルゴールを内蔵したもの、1960年代には、ラジオを内蔵し、チューニングのためのダイヤルをつけたベアなど、とてもユニークなベアを作っていたそうです。

現存数が少ないのか、希少価値が高く、世界でも有名なベア・コレクターが所有していたりするみたいです。

ただ、「カマールトイカンパニー」に関しても、いつ誰が設立し、いつなくなってしまったのか、など、詳しいことは分かりませんでした。

なので、引き続き、我が家にいた灰色のくまさんの出生とともに、「カマールトイカンパニー」に関しても調べてみようと思います。