世界最古のテディ・ベアはシュタイフが1903年に作った「ベア55PB」なのですが、残念ながら現存していません。上記の写真は、当時のカタログに載っていた写真のようです。初めて作ったとは思えないほど、素晴らしい出来栄えですね!

こちらの写真は、「ベア55PB」と、「モンキー60PB」でこの2作は同時期に作られました。

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海の藻屑と消えた?

「ベア55PB」は、1903年、ライプツィヒの春の見本市で初めてお目見えしましたのですが、ヨーロッパ人達からの評価は散々だったそうです。ところが、この見本市の最終日、アメリカ人バイヤーが「ベア55PB」を気に入り、なんと、3000体を注文!

しかし、3000体のベアたちがアメリカに向けて出荷されたという記録は一切残っていないうえに、アメリカにも到着したという記録が何もないことから、このベアたちがどうなったのか、今でも謎のままとなっています。

定説では、出港後、海上で何らかのトラブルがあり、ベアたちは海に投げ出され、海の藻屑と消えてしまった、ということになっており、また、1体も残っていないことについては、「ベア55PB」は胴体と腕、頭、足をつなぐジョイントがとても壊れやすかったことから、生還することができなかったのでは、と言われています。

それでも、いつの日か発見されるといいですね!