テディベアは1902年、ドイツ南部の山間の村、ギンゲンという村で、マルガレーテ・シュタイフという女性によって生み出されました。

その後、テディベアはアメリカに渡り、爆発的なブームを巻き起こすと、ヨーロッパに逆輸入されて、世界に広まり、私達もテディベアを手にすることができるようになりました。

そこで、今回は、シュタイフ社のテディベアを年代順にご紹介しようと思います。

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ロッド・ジョイント式テディベア

このページでご紹介するテディベアは、「ロッド・ジョイント式」と言われ、手足が2本の針金で胴体に結合されているため、手足を動かせることはもちろん、立たせたり、座らせたりすることができます♪

1903年

このテディベアは、1903年2月にほかのおもちゃと一緒に、シュタイフ社からニューヨークに出荷されたのですが、当初はそれほど注目を集めなかったそうです。

ただ、その約1ヶ月後、「ライプツィヒ・スプリング・フェア」でアメリカの卸売業者の「ジョージ・ボーグフェルト&カンパニー社」が、このベアを3000体発注すると、アメリカで、大ヒットとなり、テディベアブームを巻き起こしたのでした。


長くとがった鼻、盛り上がった背中のコブ、手足と胴が長く、初期の頃のテディベアの特徴を兼ね備えています。座らせると、足よりも手が長いことが分かりますね!


顔長すぎ(^^;)

1903~1904年頃 試作品

このテディベアは、市場に出回ってないことから、試作品だと思われています。とがった鼻と長い手は、やはり当時の特徴を兼ね備えています。

1903~1904年頃 封ろうの鼻が特徴

このベアの鼻は、刺繍ではなく、「封ろう」といって、セラックニス、テレピン油、顔料、松やにを混ぜて作られたものだそうで、(シーリング・ワックスといったほうがピンと来るかもしれません)写真では分かりにくいのですが、鼻の穴もちゃんとあり、とても良い状態で保存されていたそうです。現代だと、お手軽なプラスティックとなりそうなところ、「封ろう」という、もう存在しない原料でつくられているところが興味深いですね。

1903年~1904年頃

このベアは悲しいことにボロボロ・・・欧米では、こういうのを「愛されすぎた」というそうで、私は個人的には、ちょっとかわいそうな気持ちになるのですが、いかがでしょう?「封ろう」の鼻は取れ、手足のパッドなどあちこち修理されています。何度も立ったり座ったりしたせいか、足首がゆがんで、もげやすくなっているそうです。

1905年ベア「28PB

シュタイフ「28PB」モデルのもので、ところどころ穴があいているものの、「封ろう」の鼻もちゃんと残っていて、とても良い状態で残っているそうです♪


足のパッドもオリジナルのまま♪