1940年
1925年頃、テディベアを作り始めた、
アメリカのテディベアメーカー「ニッカーボッカー・トイ・カンパニー社」。
同社は、自社製品を、
「Animals of Distinction(優秀な動物たち)」と呼ぶなど、
テディベアの高い品質を誇りとしており、
1950年代には、これに、
「Joy of a Toy(おもちゃの喜び)」
を付け加え、商標登録しています。
「ニッカーボッカー」とは?
ニッカーボッカー・トイ・カンパニー社(Knickerbocker Toy Co)は、
1850年、ニューヨーク州オールバニーで、
教育玩具を作る会社として創業され、
1925年頃、
テディベアメーカーへと転身します。
「ニッカーボッカー」とは、
とてもユニークな名前ですが、
ブリーチズと呼ばれる膝丈ズボンを履いていた、
オランダ移民のニューヨーカー、
アーヴィングさんという方が本を出版される際、
「ニッカーボッカー」というペンネームを使用したことから、
人々は、オランダ移民を「ニッカーボッカー」と、
呼ぶようになったとのこと。
そのペンネームを拝借したのかもしれませんね。
ちなみに、このブリーチズ、日本でも、
「ニッカポッカ」の名前で親しまれています♪
丸い鼻、丸い頭、丸いボディが伝統的なデザイン
1920~1940年代、
「ニッカーボッカー」のベアは、
大きな耳が特徴でしたが、
戦後は、それ以外にも、
毛を刈り込んだはめ込み式の太く丸い鼻づら、
真ん丸なボディ、額の出た丸い頭が、
伝統的なデザインとなりました。
また、ラベルは、1920年代、
ベアの胸の中央の縫い目に縫い付けられていたのですが、
1940年代以降は、左腕の下に縫い付けられています。
1928年
1935年
1955年
1955年
全盛期から終焉へ
また、「ニッカーボッカー」は、
1960年代には、アメリカの山火事防止キャンペーン、
「スモーキーベア」を生産しており、
お話するバージョンも製造するなど、
「スモーキーベア」は1977年頃まで人気を誇ります。
1972年
しかし、その後、時代の流れからか、
韓国から輸入したパーツを使用するなどしていたようで、
詳しい経緯は分かりませんでしたが、
1980年代後半には廃業。
ということで、残念ながら、
会社はもうありませんが、
アンティークベアが、
コレクターを中心に取引されており、
その人気は、今なお健在です♪